街に溶け込むかわいい花屋さん
ゴールデンウィーク真っ只中、でも意外にマジカルファニチャーの周りは静かだしお客さんも来ない。
だからと言って営業しないというのは小売のプライドとしてはできない、そんなジレンマを毎年考えているのが私のゴールデンウィークです。
さて、4月末に発売された関西の人気の情報誌SAVVYは花屋さん特集で、昨年マジカルファニチャーで内装をさせていただいた shima さんが載っているということで買いました、しかも表紙。
shima さんの思い出は店主がマジカルファニチャーの近くに住んでいて、ずっと横を通って通勤していたとのことでした。
それから月日が経って独立するということで内装の相談をいただきました。
まずマジカルファニチャーの開業当初から見ていてくれたことが嬉しかったし、独立のタイミングで花屋施工の実績のない家具屋に相談してくれたことも嬉しいことでした。
打ち合わせをしていても信頼してくれているようで、ほぼお任せいただきました。
正直ご希望の予算には添えなかったけど、その中でこちらも勉強したけど店主さんには頑張っていただきました。
家具もたくさん作りました。
グレーな感じの花屋さんが多いけどマジカルらしいウッディな柔らかいお店が作れました。
家具を納めた時は「いいお店ができたな」と思ったけど、オープンしてしばらく経ってから行ったら什器の上も作業台の上も花でいっぱいで家具が埋もれていました、でもその光景が健康的で綺麗だったんですよね。
私も2店舗やっているので気持ちがわかるんですが、お店を始めるって凄いビビってしまうんですよ。
初めての借金もするし、毎月の支払いができるかもわからないし今まで使ったことのないようなお金の使い方をしなければならない。
近所の居酒屋も星を狙うレストランも同じだと思います。
その緊張を預かってお店をつくらせてもらうわけですから、うまく営業していけるお店をつくらないといけないという責任があります。
1年経った shima さんの店内はいい感じで木が傷を刻んでいたし、私が花を包んでもらっている間にもお客さんがやってくる。
窓から見える店内の光景を見ていると目標にしていた街に溶け込むかわいい花屋さんができたかなと1年越しに思えました。
よかった。
また花を買いに行きます、それでは。